しくみを知る
点字の読む向き・書く向きで点の位置が変わる理由
「点1・2・3」と「点4・5・6」の番号を保ったまま、紙の表側と裏側から見た左右の並びを比べます。
この記事は、紙の裏から打つ標準的な点字器の向きを説明します。道具や方式が異なる場合は、使う器具の説明を確認してください。
まず点番号を位置に結び付ける
文部科学省の「点字学習指導の手引」関連資料では、点字の6点を左上から左中・左下へ1・2・3、右上から右中・右下へ4・5・6と結び付けて説明しています。読む面では、左列を上から1・2・3、右列を上から4・5・6と見ます。
| 段 | 読む面の左列 | 読む面の右列 |
|---|---|---|
| 上 | 点1 | 点4 |
| 中 | 点2 | 点5 |
| 下 | 点3 | 点6 |
点字器で裏から打つとき
標準的な点字器では、点筆で紙の裏側から点を打ち、紙を返して凸面を読みます。裏側から打つ段階では、表から見た左右が反転します。このため、書く面を見たときは右列に1・2・3、左列に4・5・6を置き、マスを右から左へ進めます。日本点字委員会の機関誌も、読むときは凸面を左から右へ、点字器で書くときは凹面を右から左へと説明しています。
| 段 | 裏から見た左列 | 裏から見た右列 |
|---|---|---|
| 上 | 点4 | 点1 |
| 中 | 点5 | 点2 |
| 下 | 点6 | 点3 |
番号の意味が入れ替わったのではなく、紙をどちら側から見ているかが違います。
練習ツールで確かめる
「読む向き」「書く向き」を切り替えると、ツールの点ボタンの並びが左右で入れ替わります。たとえば点1と点4を選ぶ練習では、どちらの向きでも採点対象は点1と点4です。表示位置は変わっても、番号の組み合わせは変わりません。
架空の例:パターン「上段の2点」→ 点番号 1 4 → 期待結果「一致」。書く向きでは点1が右上、点4が左上に表示されます。
この説明の範囲
これは点の位置と向きの説明です。点番号から日本語の仮名や単語を推測する表ではありません。ウェブ上の点図は触読用の大きさ・形・間隔を検証していないため、学習教材の代わりや標識・医療・安全用途の点訳として使わないでください。
参考資料
- 文部科学省「点字学習指導の手引」関連資料(第4節 点の位置付けと6点の弁別):点1〜6と左右上下の位置の対応。
- 日本点字委員会「日本の点字」第43号(2019年6月):読む向きと点字器で書く向きの説明。